廃車と買取のどちらが得か|車の状態別の判断目安と、損をしない順番
更新日:2026-10-18
古くなった車を手放すとき、「廃車にするしかないのか」「売れるなら売ったほうがいいのか」と迷うことがあります。結論としては、まず買取の査定を受け、値段がつかない場合に廃車買取を比べ、最後の手段として費用を払って廃車にする、という順番が損をしにくい進め方です。この記事では、その理由と判断の目安を整理します。
「廃車」と「買取」は何が違うのか
買取は、車を中古車として業者に売ることです。車の所有者が変わるため、手続きは名義変更(移転登録)になります。
廃車は、車の登録を抹消し、公道を走れなくする手続き(抹消登録)です。車は解体されるか、登録を止めた状態で保管されます。
ここで注意したいのが、「廃車買取」という業者の名前です。廃車買取業者は、廃車にするはずの車を買い取って、部品や資源として活用する業者です。つまり、車の使い道としては「廃車」でも、お金の面では「買取」として扱われ、値段がつくことがあります。
車の状態別:どちらを選ぶ?
大まかな判断の目安は、次のとおりです。実際の査定額は、車種・年式・走行距離・状態によって大きく変わります。
・問題なく走る車(年式が新しめ・走行距離が少なめ):通常の買取。中古車として再販売できるため、値段がつきやすくなります。 ・走るが古い・走行距離が多い車:まず通常の買取、次に廃車買取の順に査定を取ります。国内では価値が低くても、部品や海外向けの需要で値段がつくことがあります。 ・エンジンがかからない・不動車:廃車買取。部品や金属資源としての価値で査定されます。 ・事故車・水没車:廃車買取、または事故車の買取に強い業者。損傷があっても、使える部品が残っていれば値段がつくことがあります。詳しくは事故車・不動車の買取の解説をご覧ください。 ・車検切れで放置している車:状態によって上記のいずれか。車検が切れていても売れる場合があります。
お金の戻り方が違う:税金・保険・リサイクル料金
買取と廃車では、税金や保険料が戻る仕組みが変わります。
・自動車税(種別割):普通車を抹消登録(廃車)にすると、手続きした月の翌月から3月までの分が月割で還付されます。買取(名義変更)の場合は、この還付制度がなく、買取業者が査定額に含めて精算するかどうかは業者によって異なります。軽自動車税には、いずれの場合も月割の還付がありません。 ・自動車重量税:車を解体して永久抹消登録をした場合に、車検の残りが1か月以上あれば還付されます。買取(名義変更)では、還付はありません。 ・自賠責保険:廃車にして残りが1か月以上あれば、解約して返戻金を受け取れます。買取の場合は、引き継ぐか解約するかをショップと相談します。 ・リサイクル料金:新車購入時などに預託したリサイクル料金は、車に紐づいたまま管理されています。売却するときは、買取価格に含めて精算されるか、別に受け取れるかが業者によって異なるため、契約前に確認しましょう。解体のときは、預託金が解体業者などへ払い渡されるため、戻らないのが通常です。
廃車にしたときに、どのくらいのお金が戻るかは、廃車の還付金シミュレーターで目安を計算できます。
手間と費用の違い
自分で廃車の手続きをする場合は、解体業者への依頼、運輸支局や軽自動車検査協会での抹消登録、書類の準備が必要で、平日の日中に窓口へ行く必要もあります。解体業者によっては、車の引き取りや解体に費用がかかることもあります。
一方、廃車買取業者に依頼すれば、引き取りから抹消登録の代行までを任せられることが多く、費用が無料になる場合もあります。手続きの窓口については、都道府県別の廃車手続きの窓口一覧で確認できます。
損をしないための順番
1. まず買取の査定を受ける:年式が古くても、ほかの車より値段がつきやすい車種もあります。複数のショップで比べましょう。 2. 値段がつかなければ、廃車買取を比べる:廃車買取業者の中には、引き取り費用や手続き費用が無料のところもあります。 3. 最後に、費用を払って廃車にする:自分で解体業者へ依頼する方法です。還付金(自動車税・重量税・自賠責)を忘れずに受け取りましょう。
早めに動くほど、自動車税の還付も多く、車の状態が悪化して査定額が下がるのも防げます。
Mint Cars では、全国の中古車買取店・廃車買取店を、都道府県・都市別に比較できます。査定の可否や費用は、各ショップに直接お問い合わせください。