廃車の手続きと還付金|戻ってくるお金と流れをわかりやすく解説

更新日:2026-10-06

古くなった車や事故で動かなくなった車を手放すとき、「廃車にはどんな手続きが必要か」「お金は戻ってくるのか」と迷う方は多いものです。この記事では、廃車の種類と基本的な流れ、戻ってくる可能性があるお金を整理しました。なお、制度の詳細は変更されることがあるため、実際に手続きする際は、国土交通省や運輸支局、各買取店の最新の案内をご確認ください。

「廃車」には2種類ある:一時抹消登録と永久抹消登録

一般に「廃車」と呼ばれる手続きは、正式には抹消登録といい、大きく2種類に分かれます。

・一時抹消登録:車を一時的に使わなくなるときの手続きです。ナンバープレートを返納して登録を止めますが、車自体は残るため、あとで中古新規登録をすれば再び公道を走らせることができます。 ・永久抹消登録:車を解体したときの手続きです。車が存在しなくなるため、二度と登録することはできません。

なお、軽自動車の場合は名称や窓口が異なり、解体した場合は「解体届出」、使用を一時的にやめる場合は「自動車検査証返納届」といった手続きになります。普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会が窓口です。

廃車手続きの基本的な流れ

車を解体する場合の大まかな流れは次のとおりです。

1. 廃車にする方法を決める(買取店に依頼する/解体業者に直接依頼する/ディーラーに相談する) 2. 車を引き取ってもらい、解体業者で解体する 3. 解体後、自動車リサイクルシステムでの報告が完了する 4. 永久抹消登録(軽自動車は解体届出)を行う 5. 税金・保険の還付手続きを行う

個人で手続きすることも可能ですが、平日の日中に窓口へ行く必要があり、手間がかかります。廃車買取の業者に依頼すれば、引き取りから抹消登録の代行までまとめて任せられることが多く、そのぶん費用がかからないこともあります(代行費用の有無は業者によって異なるため、事前に確認してください)。

主な必要書類

普通車の永久抹消登録で一般に必要になる書類の例は、次のとおりです。

・車検証(自動車検査証) ・ナンバープレート(前後2枚) ・所有者の印鑑証明書 ・所有者の実印を押した委任状(代行を依頼する場合) ・解体業者から受け取る、解体の報告が済んだことを示す情報(リサイクルシステムの移動報告・解体報告の記録)

必要書類は、車の所有者や名義、住所変更の有無(住民票や戸籍謄本が必要になる場合があります)、ローンの有無などによって変わります。依頼する業者や窓口に、事前に必要な書類を確認しておくと安心です。

廃車で戻ってくる可能性があるお金

廃車にしたときに戻ってくる可能性があるお金は、主に次の3つです。

・自動車税(種別割):普通車の場合、年度の途中で抹消登録をすると、抹消した翌月から3月までの分が月割りで還付されます。ただし、軽自動車税には月割りでの還付の制度はありません。 ・自動車重量税:車検が残っている車を解体して永久抹消登録(軽自動車は解体届出)をし、車検の残り期間が一定以上(目安は1カ月以上)ある場合に、残りの期間に応じて還付されます。一時抹消登録では還付されません。 ・自賠責保険料:保険を解約すると、保険期間の残り(目安は1カ月以上)に応じた保険料が戻ります。解約は加入している保険会社への手続きが必要です。

自動車税は、4月1日時点の所有者に1年分が課されます。抹消登録のタイミングによって戻る金額が変わるので、廃車を考えたら早めに動くほうが有利になる場合があります。

リサイクル料金(預託金)はどうなる?

新車購入時などに支払うリサイクル料金は、自動車リサイクル法にもとづき、あらかじめ預託されています。車を解体するときは、この預託金が解体・処理の費用に充てられるため、解体する側にはお金が戻ってきません。

一方、車を中古車として次の所有者に譲る(売却する)場合は、預託金は車と一緒に引き継がれ、買取額に反映されて精算されることが一般的です。預託状況は、自動車リサイクルシステムの公式サイトで確認できます。

動かない車・事故車・水没車でも廃車にできる

車検が切れている車、事故で動かなくなった車、水没した車、長く放置していた車でも、廃車にすることはできます。自走できない車は、レッカーなどで引き取りに来てもらう必要があります。

事故車や不動車でも、パーツや金属資源としての価値から、値段がつくことがあります。ディーラーや解体業者で「処分費用がかかる」と言われた場合でも、廃車買取の専門店に問い合わせると、費用がかからなかったり、買取価格がついたりすることもあるため、1社で決めずに比べてみましょう。

ローンが残っている・所有者が自分ではない場合

車検証の所有者欄がローン会社や販売店になっている場合(所有権留保)は、そのままでは抹消登録ができません。ローンを完済して所有権解除の手続きをするか、買取店に残債の精算を相談する必要があります。

手続きは契約内容によって異なるため、まず、ローン会社に残債と必要な手続きを確認しましょう。

廃車を依頼する業者を選ぶときのポイント

廃車の依頼先を選ぶときは、次の点を確認してください。

・引き取り費用・手続き代行費用がかかるか(無料と明記されているか) ・還付金の扱いについて、事前に説明があるか(還付金が買取額に含まれるのか、別途返金されるのか) ・抹消登録が完了した証明(登録事項等証明書など)をもらえるか ・見積額の内訳が明確か

還付される税金やお金の扱いは、業者によって説明が異なることがあります。トラブルを避けるため、契約前に必ず書面などで確認しましょう。Mint Cars の廃車買取のページでは、全国の廃車買取店を都道府県・都市別に比較できます。見積もりは複数社で取って、条件を比べてから決めるのがおすすめです。